深泥池は、京都市北区上賀茂深泥池町および狭間町にある池
および湿地です。深泥ケ池とも記す。
周囲は約1540m、面積は約9.2haで、池の中央に浮島が存在する。
この深泥池に流入する河川はないが松ヶ崎浄水場の配水池より
若干の漏水が流入している。
周囲は標高200mを下回る小高い山々に囲まれており、
南西端のみが開けて低地に面している。
その形態から、およそ1万年前までに、池の南西部にできた
開析谷の出口が、鴨川の扇状地堆積物によって塞き止められ、
自然堤防の原型が造り上がって、深泥池の形状を保ってきたと
考えられています。
また、この時期の最終氷期の地層から、
地質調査によってミツガシワの花粉が確認されました。
なお、この場所には人工の堤防が築かれている。
『愛宕郡村志』によれば
「古代に於いて用水の為に造築」されたといい、
6世紀前後に上述の自然堤防に人工堤防が増築されたものとされる。