6月6日、今日の京都市左京区は晴れ。
朝は少し肌寒く感じましたが、日中の陽射しはとても暑かったです。
先日いただいた芍薬の花が青伸ホームの玄関で花開き、ほんのり甘い香りを漂わせています。
毎年持ってきてくださる、お庭の芍薬。この季節の楽しみになっています。
芍薬といえば、美しい女性の容姿や立ち居振る舞いを花にたとえた
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」が有名です。
芍薬はすらりと伸びた茎の先端に華麗な花を咲かせるので立って見るのが一番美しく、
牡丹は枝分かれした横向きの枝に花をつけるので座って見るのが一番美しく、
百合は風を受けて揺れるさまが美しいので歩きながら見るのが一番美しい
とする説と
芍薬はまるで美しい女性が立っている姿のよう、
牡丹は美しい女性が座っているよう、
百合は美しい女性が歩く姿のようだ
とする説が有名ですが、
実は、この言葉は、
もともとは漢方藥の生薬の用い方を表現した言葉だったのです。
「立てば」は
気のたっている女性に対して、芍薬の根を用いて気を沈めたり、血液循環を促したり、痛みを和らげること。
「座れば」は
座ってばかりで血流が滞った人に対して、牡丹の根の皮の部分を用いて血液の流れを改善すること。
「歩く姿」は
百合の花が風で揺られるようにフラフラと歩く心身症の人に対して、百合の根を用いて不安や不眠、動悸を改善すること。
これらの生薬を用いれば女性は美しく、健康になれることから転じたようです。
要は、「イライラする時は芍薬を、血流が悪い時は牡丹を、情緒不安定な時は百合を飲むと良い」ようで、
美しい女性の比喩とは全く違い、生薬の効能のことだったのです。
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