名 称:薬師院(やくしいん)
薬師院は、京都市中京区にある寺院です。
自寺伝によると、本尊の薬師如来像は、
桓武天皇の延暦元年、伝教大師最澄が比叡山延暦寺の
草創を願って刻んだ薬師如来内の一つと伝わり、
延暦寺の根本中堂に祀られている薬師像と同形で、
現存はこの2体のみといい、
その後、比叡山より持ち出されたものを織田信長が
祀ったと伝えられています。
鎌倉時代の寛喜二年に、疫病がはやったときに、
この寺の住職の夢枕に薬師如来が現れて、
「一切病苦の衆生、我が前に来らば諸病ことごとく除くべき。
来也、来也」とのお告げを賜り、
その後本尊の薬師如来を「こぬか薬師」として
全国から多くの参拝者が来たという。