名 称:天得院(てんとくいん)
天得院は、京都市東山区にある寺院です。
天得院は東福寺五塔頭で、南北朝時代の正平年間に
東福寺第三十世住持、無夢一清禅師が開創。
その後、衰微したが大機慧雄禅師により再興され、
慶長19年には文英清韓長老が住持となり、豊臣秀吉、
秀頼の五山の学僧として寵遇された。
しかし有名な方広寺の鐘銘「国家安康君臣豊楽」を
撰分したことで、徳川家康は慶長19年に天得院を取り壊し、
元和元年に大阪夏の陣を起こし豊臣家を滅亡させた。
現在の堂宇は、天明9年に再建されたもの。
苔に覆われた庭園は桃山時代に作庭されたた枯山水庭園で、
初夏には杉苔の間に桔梗の花が咲き、
「桔梗の寺」として特別公開されています。