名 称:長楽寺(ちょうらくじ)
長楽寺は、京都市東山区にある寺院です。
【 歴 史 】
円山公園の東南方に位置する。
かつての境内地は、円山公園の大部分や大谷祖廟の
境内地を含む広大なものであった。
長楽寺は、一説によれば805年勅命により最澄が
延暦寺の別院として創建したのに始まるという。
『平家物語』「灌頂巻」によると、
1185年には高倉天皇の中宮で安徳天皇の生母である
建礼門院が壇ノ浦の戦いの後、この寺で出家したと
伝えられる。
法然の弟子、隆寛はこの寺に居住して多念義を唱えた。
隆寛の系譜は寺院名をとって後に長楽寺流・長楽寺派と
いわれた。1385年時宗の僧国阿がこの寺に入り、
時宗の寺に改められた。
1908年には、時宗の道場が置かれ七条道場と称された
金光寺がこの寺に統合されている。
長楽寺が所蔵する時宗祖師像7躯は、
金光寺から移されたものである。
2008年、文化財を納めた収蔵庫が火災によりほぼ全焼した。
この際、一遍木像を始めとする全ての文化財は住職らに
よって火災直後に運び出されたため難を免れた。