水の供給を司る
「タカオカミノカミ」を祀る貴船神社で行われる祭儀です。
「雨乞」の名称ではあるが、
農耕作業の始まる時節を前に、
今年一年の天候の順調、
適度な雨の恵みと五穀豊穣を祈念します。
祭儀では神前に供えた御神水に御神酒と塩を注ぎ入れ、
神職らが太鼓や鈴・鉦鼓などを打ち鳴らし
「雨たもれ、雨たもれ、雲にかかれ、鳴神じゃ」
と唱えながら、
その水を榊の枝で天地に散水して祈念します。
かつては貴船神社奥宮の山中にある「雨乞の瀧」
で行われていた雨乞祈願の手振りを、今に伝える特殊神事です。