5月10日、今日の京都市左京区は晴れ。
夕方から雲が増えてきましたが、日中は暑いぐらいのいいお天気でした。
そんな明るい光に照らされた大文字山が、なんだか変です。
黄色い木がモコモコと生えていて、違和感しか感じません。
何かの花が咲いているのか、花粉っぽいモノなのか、気になったので調べてみると、
この黄白色はシイの花だというのです。
なんでも、1970年あたりからアカマツが枯れ始め、
そのアカマツ林の跡に常緑広葉樹のシイが増え始め、
1961年には8〜7haだったシイ林が2004年には32.1haにもなったのだそうです。
そもそも豊かな森林と清浄な水を得ることが出来たから都に選ばれた京都。
しかし、平安京の成長と共に木々は伐採され続け、
照葉樹林の山はアカマツ林となりました。
江戸時代から森林利用の規制がされ、
明治時代には「禁伐」となり、
京都の山の景観は守られたようにみえたのですが、
燃料としての薪や芝すら集めに山に入らなくなった昨今、
今度は人と森林の関係が疎遠になってしまい、
このような景観に変貌を遂げてきたのだといいます。
どの姿が正しいのか私にはわかりませんが、
京都人として、この見慣れぬ大文字山の姿は、
なんだか悲しいものがあります。
(ノД`)・゜・。
↓↓↓大文字山の姿が見れます。(京都伝統文化の森推進協議会)
http://www.kyoto-dentoubunkanomori.jp/topics/img/brochure.pdf
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