※更新遅れて申し訳ございません。7月25日のブログ内容です。
7月25日、今日の京都市左京区は曇り時々雨。
夕方早くからの薄暗いどんよりさに「くもり」を実感。
太陽のありがたみを知る。
孫ができた男たちに久しぶりに会った。
いや、久しぶりに会った男たちにたまたま孫が出来ていただけだ。
ひとりの男は、
あいかわらずの人なつっこい笑顔で「久しぶりやねー」とニコニコ話しかけてきた。
最後に会った日から数えて何年目だったか、今何をしているかなど喋りながら、
お互い、以前の面影を探し、以前との違いを探す。
その男は、そんな他愛のない話も早々に切り上げたそうに、
少し離れたところに置いてあったビジネスバッグに丸っこい体と手をのばした。
渋茶色の柔らかいレザータイプの鞄。
持ち手は有るものの上部がファスナーではなく
折り曲げて使うあまり見かけないタイプだ。
その上部を起こし
少し小太りな腕を鞄の中に差し込む。
鞄の中は整理されているようで、すぐに中からスマートフォンが取り出された。
まさか会っていきなり記念撮影?
やめてくれ。
それともラインの交換?
昔から気も合い、年賀状の交換はしているが、
ラインなどで日々連絡をとるほどの仲ではない。
というか、この男、昔はそんなキャラではなかった。
どちらかというと、くまのプーさんのような愛くるしい顔とは対照的に、
他人のことは冷静に観察し、先のことを見据えて行動できる、
どちらかというとソツの無い話術巧みな男であった。
そんな男が喋るのも忘れて、丸っこい指をちょこちょこと動かし小さな画面を操作。
画面を睨んでいた目が、急に優しく変わった。
目的物を見つけたようだ。
男がおもむろに、満面の笑みとともに画面をこちらに向けた。
そこには愛くるしい顔の1歳に数ヶ月満たないぐらいの女の子が写っていた。
『孫が出来たねん〜♪もう、可愛くて可愛くてしょうがなくって〜♪』
丸っこい指を左右に動かし、どんどんスクロールさせてこちらに見せてくる。
「うわー、かわいい(//∇//)」
一緒にいた友人がキャーキャー喜んでいる。
確かにかわいい。
メロメロなのもわかる。
でもごめん。
よく知らないその子の静止画像をどんどん見せられても、
こちらには73%ぐらいの可愛らしさでしか伝わってないから。
一生懸命スクロールしてくれてるのにごめん。
キャピキャピと生きてこれなかった自分の事は好きだけど、
こういう場面に遭遇した時に自分の中の冷静な部分が嫌になる。
賑やかしいこちらの場に惹かれてか、もうひとりの男がニコニコしながらやってきた。
「息子が結婚して、孫ができたねん〜♪」
おまえもか・・・
幸い写真の披露はなかったが、
目尻の下がりきったオヤジたちとの会話は、しばし続いた。
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