9月14日、今日の京都市左京区は曇り時々雨。
開けた窓から入ってくる夜風が気持ちいいです。
今日も晚ごはんを食べ過ぎてしまったのは食欲の秋のせい?
「天高く馬肥ゆる秋」なんて故事を思い出したりしますが、
わたしが肥えてきたのはこの秋に始まった訳ではなく、
明らかな運動不足と年齢です。
最近どうしようもなくなってきて、
正直持て余してるというか、困っているというか、
困りきって開き直ってきたわけですが、
これは私事。
今日は故事、
「天高く馬肥ゆる秋」のお話です。
「天高く馬肥ゆる秋となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?」
などと、
よく快適な季節の秋の時節の挨拶に使われたりしますが、
本来の意味は、そんな爽やかなものではありませんでした。
昔、中国では、
北方の騎馬民族の匈奴(現在のモンゴル周辺の放牧民族国家)が、
収穫の秋になると中国の農民から食料を略奪するために、
春、夏に草をたくさん食べさせ逞しく肥えた馬を駆って一斉に南下してきて、
たわわに実った食べ物などを奪っていきました。
匈奴の冬は厳しく、まったく食料が手に入らなくなるため、
秋になると肥えた馬に乗って、中国北西部へ侵入し食料を奪っていったのです。
秋になり天が高くなってくるころ、
肥えた馬に乗って侵入してくる匈奴を警戒する言葉「秋高馬肥」が語源となっていて、
「馬が肥ゆる秋には必ず事変が起きる。
今年もその季節がやってきたので警戒するように」
と、前漢の趙充軍が警戒の言葉として言ったものなのです。
しかし、匈奴が滅びた後は、
警戒や心配をする必要がなくなったので、
「秋の快適な気候」という意味へと変化していったのだそうですよ。
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